【東京都】脱炭素経営は“攻め”の戦略に!中小企業向けGXシンポジウムと支援策を徹底解説(2025年7月開催)

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2050年カーボンニュートラルの実現に向け、国全体でGX(グリーントランスフォーメーション)に取り組む中、大企業だけでなく中小企業にも「脱炭素経営」が求められる時代が到来しています。

しかし、「脱炭素=コスト負担」というイメージが根強く、行動に踏み出せない中小企業も多いのが現状です。

そんな中、【2025年7月30日(水)】に、東京商工会議所が主催する注目のシンポジウムが開催されます。その名も、「中小企業の“攻め”の脱炭素経営」

今回はこのシンポジウムの詳細とともに、脱炭素経営の意義や実践メリット、実際の事例をわかりやすく紹介します。

■イベント概要|“攻め”の脱炭素経営とは?

  • イベント名:シンポジウム「中小企業の“攻め”の脱炭素経営」
  • 日時:2025年7月30日(水)10:00~12:45
  • 会場:東京商工会議所 渋沢ホール(千代田区丸の内)
  • 定員:会場参加 150名(先着)、ライブ配信あり
  • 参加費:無料
  • 主催:日本商工会議所、東京商工会議所
  • 申込締切:2025年7月28日(月)

👉 お申し込みはこちら(公式ページ)


■基調講演・登壇者紹介

◆ 高村 ゆかり 氏(東京大学未来ビジョン研究センター 教授)

「中小企業のための“攻め”の脱炭素経営〜ビジネスチャンスとしてのGX〜」

◆ 事例紹介(実践企業3社)

  • 菊川工業株式会社(東京都/装飾建材の設計・製造)
  • 株式会社富士商會(東京都/保険代理業)
  • 甲子化学工業株式会社(大阪府/プラスチック製品製造)

各社は「東商脱炭素事業」等の支援を活用し、省エネと新たな価値創出を両立してきました。現場のリアルな声が聞ける貴重な機会です。


■開催の背景|脱炭素は大企業だけの話ではない

カーボンニュートラルの実現に向け、2024年に閣議決定された新「地球温暖化対策計画」では、2030年に温室効果ガス46%削減(2013年比)という厳しい目標が掲げられています。

その実現には、大企業だけでなく、サプライチェーン全体を構成する中小企業の協力が不可欠です。事実、約4社に1社の中小企業が、すでに「取引先から脱炭素に関する要請」を受けています。


■中小企業が脱炭素に取り組むメリット

多くの経営者は「脱炭素=コスト増」と考えがちですが、実は次のような“攻め”の経営効果が期待されています。

  • ✔ コスト削減(省エネ投資による電気代・燃料費の削減)
  • ✔ 売上増(環境配慮型企業として新規取引の獲得)
  • ✔ 採用力強化(サステナブル経営に共感する人材からの応募増)
  • ✔ ブランド価値向上(自治体・大手企業・メディアからの注目)

中には、脱炭素の取組をきっかけに業績を伸ばし、経常利益率を大幅に改善した企業も存在します。


■課題もあるが、支援を活用すれば解決できる

中小企業が抱える主な課題は次の3つです:

  • ● CO2排出量の「測り方がわからない」
  • ● どこに相談すればいいのかが不明
  • ● 投資に対するリターンの不安

そこで東京商工会議所では、これらの課題を解決するために「脱炭素経営支援メニュー」を用意しています。


■東商の「攻めの脱炭素」支援メニューとは?

東京商工会議所では、以下3つのプログラムを軸に、脱炭素を「経営改善」と「ビジネスチャンス」につなげる支援を展開しています。


【1】東商脱炭素“塾”|学ぶ・共有する場

省エネ・脱炭素に取り組む中小企業同士が「つどう」、少人数・実践型の勉強会。

参加企業同士のディスカッションを通じて、取組のアイデアや社内浸透の方法などを学び合うことができます。

▶ 対象:脱炭素に関心のある中小企業経営者・実務担当者
▶ 内容:専門家による解説、先進企業の事例紹介、意見交換
▶ 参加費:無料(一部プログラムは東商会員限定)


【2】東商脱炭素“市場”|つながる・商談する場

省エネ・脱炭素の「ニーズ」と「シーズ」がマッチングできるオンラインプラットフォームや商談会イベントです。

自社技術をPRしたい企業と、製品・設備・ノウハウを求める企業がつながり、新たな取引や共同事業が生まれています。

▶ 事例:LED照明メーカーと食品工場のマッチングなど


【3】東商脱炭素“ラボ”|つくる・試す場

大学や研究機関、専門家と連携し、新技術の発表・実証実験・共創プロジェクトを支援する取り組み。

産学官の知見を活かし、新しい脱炭素ビジネスの開発を後押しします。
特にスタートアップやR&D型企業におすすめです。


■“脱炭素三原則”で一歩を踏み出そう

東京商工会議所では、脱炭素経営を「知る・測る・減らす」の3ステップで進めるよう推奨しています。

(1)知る

まずは、セミナー・相談窓口・塾などを活用し、自社の置かれた環境を把握します。

(2)測る

CO₂チェックシートやクラウドツールを使って、排出量を可視化。支援メニューを通じて無料で対応可能。

(3)減らす

LED化や再エネ導入、工場設備の更新、デジタル化による効率改善など、可能な範囲で着手。

“完璧”を目指さず、“できることから始める”ことが重要です。


■東京商工会議所のサポート内容一覧(2025年度)

サポート内容概要
東商脱炭素“塾”実践型勉強会。GX人材の育成や社内浸透を支援
脱炭素“市場”オンライン上のニーズ・シーズマッチング。商談支援あり
脱炭素“ラボ”大学・研究機関との共同実証、技術連携を支援
無料相談窓口エネルギー削減や再エネ導入に関する個別相談が可能
見える化支援ツールCO₂チェックシート、クラウド型可視化システムの提供
支援先優先案内脱炭素“塾”参加者は補助金・制度紹介・商談会への優先案内あり

出典:東京商工会議所 脱炭素経営支援ポータルサイト


■まとめ|「脱炭素」は中小企業の成長ドライバーになる

2050年のカーボンニュートラル達成に向け、社会全体が動き出している今。
中小企業こそがGXの主役となることが期待されています。

脱炭素は「コスト」ではなく「投資」であり、「義務」ではなく「成長の機会」です。

今回のシンポジウムは、自社の脱炭素経営を見直し、未来につながるヒントを得る貴重な場。

■ まずは「知る」ことから始める
■ 無理のない範囲で「測って減らす」
■ そして「東商の支援」をフル活用する

中小企業が“攻め”の姿勢で脱炭素に挑むことが、日本の未来を変える一歩になるはずです。

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