【令和7年度版】航空宇宙産業ビジネスマッチング開催!J-GoodTech活用で販路拡大のチャンス

商談会・展示会

令和7年度、経済産業省および中小企業基盤整備機構(中小機構)が実施する「航空宇宙産業ビジネスマッチング」が始まりました。

本事業は、航空・宇宙・空飛ぶクルマといった先端分野の大手バイヤー企業のニーズと、全国の中小企業の技術や製品を結びつけるマッチング支援です。

この記事では、ビジネスマッチングの詳細、参加方法、J-GoodTech(ジェグテック)の活用法、具体的なニーズ例、過去の事例、そして注意点まで徹底的に解説します。


航空宇宙産業ビジネスマッチングとは?

本事業は、経済産業省 関東経済産業局が主体となり、中小機構と連携して実施するビジネスマッチングです。

対象は、以下の企業群です:

  • 航空宇宙・空飛ぶクルマ関連の大手バイヤー
  • 全国の中小製造業・異業種サプライヤー

J-GoodTech(後述)を通じた提案書提出を起点に、選定を経て商談機会が提供される仕組みです。

令和7年度は、バイヤー企業10社が参加し、合計20件以上のニーズが公開されています。


本事業の背景と目的

航空宇宙産業は、日本の製造業の中でも最先端の技術が集まる分野です。一方で、構造的にTier構造(多層下請け構造)が存在し、特定の企業にサプライチェーンが集中してしまう課題も抱えています。

そこで本マッチング事業は、以下を目的として実施されています:

  • 全国の中小企業がサプライチェーンに新規参入する機会を提供
  • 川下企業(バイヤー)の部品・技術調達の多様化
  • 他産業(自動車・機械・電子など)からの異業種連携

過去には、衛星部品の供給、航空機構造部品の精密加工、宇宙機用素材の提供など、多様な成功事例が生まれています。


参加方法・商談の流れ

 参加受付期間

  • 提案書提出期間:令和7年5月23日 ~ 7月4日(木)

 STEP 1:J-GoodTechに登録(未登録の場合)

J-GoodTech(ジェグテック)は、中小機構が運営するビジネスマッチングプラットフォームです。参加には、まずこの登録が必要です。

  • 所要期間:約2週間
  • 登録に必要な情報:
    • 企業情報(法人番号、所在地など)
    • 製品・技術の強み
    • 実績(納入先、認証など)
    • 担当者情報

登録URL:https://jgoodtech.smrj.go.jp/pub/ja/deal/


 STEP 2:ニーズの確認と提案書のダウンロード

J-GoodTechにログインし、「航空宇宙産業ビジネスマッチング2025」の特集ページへアクセス。

  • バイヤー企業ごとのニーズ一覧を確認
  • 提案書テンプレート(Excel形式)とニーズシートをダウンロード

 STEP 3:提案書の作成と提出

J-GoodTechの該当ページから、提案書(Excel)を添付して提出します。

  • 内容:自社技術の概要、ニーズへの対応提案、保有設備など
  • 提出先:J-GoodTech上で電子提出(中小企業のみ)

※不備がある場合は、各地域の経済産業局から連絡あり


 STEP 4:選定結果の通知と商談調整

  • 商談可否は原則8月下旬ごろにJ-GoodTechで通知
  • 商談形式はバイヤーによって異なる(例:都内での対面商談、オンラインなど)

J-GoodTech(ジェグテック)とは?

J-GoodTechは、国内外の中小企業と大手企業・自治体・海外企業を結びつけるビジネスマッチングプラットフォームです。

主な特徴:

  • 登録企業数:約38,000社
  • 運営主体:独立行政法人 中小企業基盤整備機構
  • 特徴:
    • 製品開発・取引先開拓・海外展開に活用可能
    • 企業ページで自社の強みを発信できる
    • 安心の公的機関運営

航空宇宙産業マッチングに限らず、年間を通じて様々なマッチングイベントが開催されます。


バイヤー企業とニーズの具体例

2025年度は、以下のようなニーズが公開されています(一部抜粋):

  • ナブテスコ株式会社:航空機装備品用部品の精密製作
  • NTN株式会社:軸受部品の高硬度鋼(AISI M50等)の旋削・精密切削加工
  • SUBARU(スバル):航空機構造部品の機械加工・治具製作
  • 岩谷技研:高高度気球用フィルム、耐圧容器の開発・製造
  • シナノケンシ株式会社:人工衛星用モーター駆動コイル基板

このように、切削加工・溶接・成形・表面処理・電装技術・材料開発など、幅広い領域でのニーズがあります。


過去の連携実績・成果

本マッチング事業は2014年度より継続開催され、これまで多くの実績を残しています。

年度バイヤー数提案社数商談件数
20229社76社37件
20239社129社66件
20246社63社34件

商談成立後、以下のような事例が生まれています。

  • 宇宙ベンチャーと中小企業が共同で試作ロケット部品を開発
  • 電装系ベンダーが、航空機用ハーネスの量産案件を受注
  • 異業種企業が、ドローン構造体の素材提供に成功

技術が優れていても、発信力がなければ出会えなかったチャンスが生まれているのが、このマッチングの強みです。


留意点と注意事項

参加にあたり、以下の点に注意が必要です。

  • 提出期限後の提案は一切受け付け不可(厳守)
  • 提案書はJ-GoodTech上で提出(Excel形式必須)
  • 不備がある場合は管轄の経済産業局より連絡あり
  • 商談に選ばれた場合、都内商談会場への来訪が必要な場合あり
  • バイヤーとの直接連絡は禁止(事務局経由のみ)
  • 提案内容に対する不採択理由の個別回答は不可
  • 商談後の契約・取引は企業間の責任で実施

最後に:航空・宇宙・ドローン市場への新規参入を支援!

「航空宇宙産業ビジネスマッチング」は、中小企業が最先端産業へ参入するための“入り口”として非常に有効です。

  • 新しい市場に挑戦したい企業
  • 既存の設備・技術を航空宇宙にも展開したい企業
  • 商談の機会を増やしたいが、営業リソースが不足している企業

こうした企業にとって、J-GoodTechと本マッチングは大きなチャンスです。

参加は無料。今こそ、自社の技術を次のステージへ押し上げるチャンスをつかみましょう。

J-GoodTechの登録と提案準備は早めにスタートするのが吉です!

申し込みを検討される場合は、以下のサイト等をご確認の上、ご不明な点は事務局へご確認下さい。https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/kouku_uchu/20240524_aerospace_industry_matching.html

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