令和7年度 第2回創業助成事業:東京都で創業する方を後押しする最大400万円のチャンス!

補助金・助成金

東京都が実施する「令和7年度 第2回創業助成事業」は、都内で創業予定または創業5年未満の事業者を対象に、最大400万円の助成金を支給する制度です。創業初期に必要な経費の一部をカバーすることで、事業の安定立ち上げと成長をサポートします。
本記事では、この助成金の目的から申請要件、対象経費、スケジュール、審査方法、過去採択事例まで、わかりやすく解説します。


事業目的

東京都の開業率は令和4年度時点で約4.4%と、米国や英国に比べて低い水準です。この現状を改善し、地域経済を活性化するため、創業希望者に対して実効性の高い支援を行うのが「創業助成事業」です。
目的はシンプルで、「創業初期の負担を軽減し、都内開業率を引き上げること」。賃借料や広告費、従業員人件費など、創業期に発生しやすいコストを一部助成することで、事業の安定運営と成長を後押しします。


事業内容と助成の概要

本助成事業の対象は、都内の産業活力向上に寄与する創業者の事業計画です。
助成の概要は以下の通りです。

  • 助成対象期間
    令和8年3月1日(予定)から6か月以上2年以内の期間
    ※事業に必要な期間を設定可能
  • 助成限度額
    上限400万円/下限100万円
    ※事業費+人件費は最大300万円、委託費は最大100万円
  • 助成率
    助成対象経費の2/3以内
  • 助成対象経費
    • 事業費(賃借料、広告費、器具備品購入費、産業財産権出願・導入費、専門家指導費)
    • 従業員人件費
    • 委託費(市場調査・分析費)

助成事業のスケジュール(予定)

  1. 申請受付期間:令和7年9月29日(月)~10月8日(水)
    jGrantsによる電子申請のみ
  2. 書類審査:令和7年11月~12月中旬頃結果通知
  3. 面接審査:令和8年1月7日~16日
  4. 交付決定通知:令和8年3月1日
  5. 助成対象期間:6か月~2年間(事業完了日は任意設定)
  6. 中間検査・中間払:6か月経過後に実施可能
  7. 完了検査・実績報告:期間終了後に実施
  8. 助成金支払:後払い方式

助成対象事業の詳細

対象となるのは、都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件を満たす方です。
申請時には、東京都や公社が指定する創業支援事業(例:TOKYO創業ステーションのプランコンサルティング修了など)の利用実績が必要です(詳細は募集要項を参照)

事業計画は、都内経済の活性化や社会的課題解決に貢献する内容であることが求められ、単なる人件費や委託費だけの申請は不可。持続可能な経営計画と実行体制が重視されます。


助成対象経費の詳細

対象経費は以下の通りです。

  • 賃借料:事務所・店舗の家賃など
  • 広告費:チラシ、Web広告、PR動画制作等
  • 器具備品購入費:業務に必要なパソコン、什器、機械類など
  • 産業財産権出願・導入費:特許出願、商標登録、ライセンス取得費用など
  • 専門家指導費:コンサルタント、専門家による助言費用
  • 従業員人件費:正社員・パート等の給与
  • 市場調査・分析費:マーケットリサーチ、分析レポート作成など

契約・履行・支払のすべてが助成対象期間内に完了している必要があり、他助成金との重複は不可です。


申請方法

申請はjGrantsを利用した電子申請のみで受け付けられます。
事前にGビズIDプライムの取得が必須で、申請書や必要書類はTOKYO創業ステーションHPからダウンロードできます。
申請書には事業計画書や経費計画書を含め、事業の具体的な収益見込みまで記載します。


審査方法

審査は「書類審査」と「面接審査」の2段階。
評価ポイントは以下の通りです。

  • 事業計画の実現可能性
  • 市場性・競争優位性
  • 財務計画の妥当性
  • 社会的意義・波及効果
  • 経営者の熱意・実行力

採択後は負担付贈与契約を締結し、契約条件に沿って事業を進める必要があります。


過去の採択企業の特徴

過去の採択事例を見ると、以下のような傾向があります。

  • 新規性・独自性の高いビジネスモデル
  • 社会課題の解決や地域活性化に直結する事業
  • 明確なターゲット市場と収益化戦略を持つ
  • 実行体制と計画が具体的かつ現実的

TOKYO創業ステーションHPでは採択事例が公開されており、事業計画の参考になります。


まとめ

「令和7年度 第2回創業助成事業」は、東京都で創業を目指す方にとって、最大400万円の強力な資金サポートを受けられる絶好の機会です。
応募には創業支援事業の利用や詳細な事業計画が必要ですが、採択されれば創業期の資金繰りを大幅に改善できます。

申請期間は令和7年9月29日~10月8日までと短期間。早めにGビズIDを取得し、事業計画を練り上げて臨むことが成功のカギです。

申請をご検討の方は必ず募集要項をご確認の上、ご不明な点は事務局等にご確認下さい。

募集要項https://startup-station.jp/wp-content/uploads/boshuyoko_sogyojosei_r7_2.pdf

タイトルとURLをコピーしました