【注目イベント】第6回アトツギ甲子園&新事業開発セミナー|次世代後継者の挑戦が日本の未来を変える!

セミナー・スクール

「後継者不在」が叫ばれる中小企業の世界で、新たな動きが広がっています。その中心にあるのが、“アトツギ”と呼ばれる次世代経営者たちの存在です。今回はそんなアトツギの熱い挑戦の舞台である「第6回アトツギ甲子園」と、アトツギの実践力を磨く「新事業開発セミナー」の2つのイベントをご紹介します。

中小企業の経営者・支援者の方々にとって、後継者育成のヒントが詰まった内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。


アトツギ甲子園とは?全国の若き後継者が集う新規事業の“甲子園”

経営資源×アイデア=未来の成長力

「アトツギ甲子園」は、39歳以下の中小企業の後継者が、家業の経営資源を活かした新規事業プランをプレゼン形式で競い合う全国規模のピッチコンテストです。

単なるアイデア勝負ではなく、家業をどうリブランディングし、どんな価値を社会に提供するか?を真剣に描く場。それがアトツギ甲子園の真骨頂です。

例えば、老舗の素材メーカーを新たな高機能紙のメーカーとして再定義する取り組みや、地域の農産物を使ったクラフトビールで海外進出を果たした事例など、実際に大きな事業成長を遂げた先輩アトツギも数多くいます。


第6回アトツギ甲子園の概要

第6回大会は、2025年8月1日からエントリーが開始され、全国7ブロックで地方予選大会が開催されます。

 スケジュール

  • エントリー開始:2025年8月1日(金)
  • エントリー締切:2026年11月26日(水)12:00
  • 応募書類受付締切:2026年11月28日(金)12:00
  • 書類審査結果発表:12月上旬
  • 地方予選大会:2026年1月中旬〜2月上旬(札幌、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡などで開催)
  • 決勝大会:2026年2月27日(金)東京

地方大会に進出すると、プロのメンターからピッチ資料作成などの伴走支援を受けられ、決勝大会に向けて磨き上げる機会も得られます。


 応募対象者

対象となるのは、以下のような「39歳以下の後継予定者」です。

  • 中小企業の代表権をまだ持たない後継者(親族外承継も含む)
  • 家業と別法人の代表でも、家業を今後承継予定か経営資源を活用していれば可

新規事業アイデアにおいては、業種も内容も問いません。むしろ、「伝統的な家業をどう未来につなぐか」「地域や業界の課題をどう解決するか」が審査の大きなポイントとなります。


応募の流れと書類審査について

応募には、パワーポイントをベースにしたプレゼン資料の提出が必要です(PDF形式、8ページ以内)。書類審査では以下の5つの視点から評価されます。

  1. 製品やサービスに新規制、独自性、イノベーションの可能性はあるか
  2. 中長期的な収益や成長が期待でき、持続可能な事業か
  3. 社会課題を解決する、もしくは社会的意義がある事業か
  4. 承継予定の会社の有形無形の経営資源を有効に活用できている事業か
  5. 後継者として当該事業を遂行する背景や情熱を持ち合わせているか

事業アイデアの魅力だけでなく、「ストーリー」や「想い」をどう伝えるかも非常に重要です。


オンラインコミュニティ「ACT」でつながる仲間たち

アトツギ甲子園の参加者は、専用オンラインコミュニティ「ACT(Atotsugi Community Trigger)」に招待され、全国の仲間と交流したり、支援機関とつながったりすることができます。

事業承継は孤独な闘いと思われがちですが、こうしたプラットフォームにより、同じ課題を抱える同志と情報共有できる環境が整っています。


アトツギ支援のリアルを学ぶ「新事業開発セミナー」開催!

そして今回、アトツギ甲子園とあわせて注目したいのが、「アトツギのための新事業開発セミナー」です。2025年8月25日(月)、埼玉県川越市の「りそなコエドテラス」で開催されます。

 セミナー概要

  • 日時:2025年8月25日(月)15:00〜18:00(名刺交換&交流会あり)
  • 場所:りそなコエドテラス3階(埼玉県川越市)
  • 参加費:無料(交流会参加は実費3,000円)
  • 定員:先着50名

主催は関東経済産業局。事業承継を契機に新たな価値創造を目指すアトツギたちを後押しするための、実践型セミナーです。


 注目のプログラム内容

このセミナーは一方通行の座学ではありません。登壇者の経験や実例を通じて、具体的なヒントや学びを得られる構成になっています。

  • デザイン経営の実践例紹介(金谷 勉 氏)
  • 老舗企業がクラフトビールで世界へ挑んだ物語(朝霧 重治 氏)
  • アトツギ甲子園出場者による体験談(関根 俊直 氏)
  • 埼玉県内の支援施策の紹介と交流会

登壇者はいずれも現場で実績を積んできたアトツギや支援者ばかり。セミナー終了後の交流会では、直接質問や相談ができるチャンスもあります。


セミナー参加で得られる3つの価値

このセミナーを通じて得られるものは、以下の3つに集約されます。

  1. “自分だけの新規事業”のヒントが得られる
     事業承継=継ぐだけではありません。そこから新しい価値をどう創るか、第一線の実践者から学べます。
  2. 支援制度やリソースの情報が得られる
     支援機関の説明パートでは、埼玉県内で利用可能な支援策などの情報を得られます。
  3. ネットワークが広がる
     名刺交換会や交流会では、同じ立場のアトツギや支援機関と直接つながることができ、継続的な学びと協業の種が生まれます。

なぜ「アトツギ」が今、注目されるのか?

中小企業の経営者の平均年齢は60歳を超え、今後10年で数十万社が事業承継の局面に入ると言われています。しかし、承継されるのは単なる「経営権」ではなく、「人・技術・想い」といった目に見えない資産です。

これを未来に活かすには、“引き継ぐ”と“変える”のバランス感覚が必要です。

そして、この二つを高い次元で実行できるのが、「アトツギ」という存在です。

アトツギ甲子園や今回のセミナーは、そうした新しい経営者像を具現化する貴重な場となっています。


まとめ|アトツギの挑戦が地域・業界を動かす

アトツギ甲子園と新事業開発セミナーは、単なるイベントではありません。日本全国の中小企業に眠る可能性を掘り起こし、地域経済を再構築するためのムーブメントです。

中小企業診断士や支援機関の皆さまも、ぜひ顧問先や支援先にこの情報をご紹介ください。これらの場が、多くの若き後継者たちにとっての「第一歩」となり、そして地域経済の再生につながっていくことでしょう。


参加申込URL(新事業開発セミナー):
https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/chiiki_brand/atotsugi_seminar.html
(申込締切:2025年8月21日(木)15:00)

アトツギ甲子園 公式サイト
https://atotsugi-koshien.go.jp

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